毎月の痛み悩ましいですよね。
辛い生理期間を乗り切る上で、鎮痛剤は多くの女性に欠かせないもの。
でも、同じ「痛み」でも体質によって原因が異なるもので、適切な食材も違う。
自分に合う食材を選べるようになると、生理痛以外の他の悩みも改善されたりするのが薬膳。
日々の食事で私たちの体は作られています。
食事で少しでも緩和されますよう。
体質改善をはかっていきましょう。
生理痛の主な原因
生理痛の主な原因はホルモンバランスの乱れによる下記の要因があります。
- 気血の滞り
- 気血不足
- 冷え
1)気血の滞り
< 主な症状 >
・ 鋭い痛み
・ 経血が暗色
・ 塊が混ざる
・ 生理が始まる前~出血が多い時に痛みが酷い
・ 生理前にイライラやウツっぽくなるなどメンタルの症状が辛い
・ 生理前に胸が張る
・ 肩が凝りやすい
< 薬膳食材>
玉ねぎ、にんにく、にら、ねぎ、らっきょう、みょうが、しょうが、春菊、セロリ、柑橘類、もも、酢、紅花、サフラン
< 日常生活で注意したいこと >
滞りで痛みが起こりやすい方は長時間座りっぱなしに注意が必要。
1~2時間に一度は立って歩いて、足回りのストレッチを行うことが大切です。
また、ストレスは気の滞りを発生させてしまうので、仕事や家事で根を詰め過ぎず、生理前は特に自分のペースを保ってがんばり過ぎないのも養生です。
2)気血不足
< 主な症状 >
・ 月経量が少ない
・ 周期が遅れる
・ 月経後期に体調を崩しやすい
・ 疲れやすい
・ 下痢
・ 不眠
< 薬膳食材 >
穀類、豆類、いも類、ほうれん草、にんじん、かぼちゃ、きゃべつ、黒きくらげ、ひじき、牛肉、鶏肉、鮭、鰻、はちみつ、クコの実、なつめ
< 日常生活で注意したいこと >
目の使い過ぎは「血」を消耗してしまうのでスマホやパソコンの使い過ぎにご注意です。特に夜は気血を補う時間で23時には就寝するのが理想的。夜中にスマホは厳禁!
朝は一日のエネルギーを補うため朝食をしっかりとることが大切。規則正しい生活を。
3)冷え
< 主な症状 >
・ 冷えると痛みが酷くなり温めると楽になる
・ 寒い日に体調が悪くなる
・ 冷えると足が浮腫んだり、関節が痛む
・ 下痢
< 薬膳食材 >
生姜、山椒、玉ねぎ、ねぎ、にんにく、にら、くるみ、くり、羊肉、黒砂糖、シナモン
< 日常生活で注意したいこと >
夏でも冷たいものを控えるのがベター。特に生理中は生野菜、生もの、アイスなどは痛みが酷くなる原因になるので注意が必要。
「冬病夏治」という言葉があり、冬に悪化する不調は夏の養生が大切です。
冬場の服装も下半身を冷やさないようインナーでしっかりガードし、生理中は腰の部分にホッカイロを貼るなど温かく過ごしてください。